矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

Daily column

5 25
2020
テレワーク時の電話は誰が取るか
新型コロナウイルスの感染防止により、テレワークによる勤務が推進されている。急遽テレワークの制度を導入した企業に発生する問題の一つとして挙げられるのが、社内の外線電話の電話番を誰がするのかという点である。多くの企業では、輪番制により対応する、個人の携帯電話に転送するといった方法が一般的かと思われる。担当専門外の思い付きではあるが、外線電話の取次ぎを外部委託するサービスの導入も解決法の一つになるのではないだろうか。委託先が外線の一次受付を代行して行い、必要に応じて自社の担当者にチャットやメールで要件を伝えてくれる。担当者は内容に応じてメールや電話の折り返し等で対応する。そもそも社内の外線対応をなくしてしまうという発想である。活用場面はテレワークに限らず、外線電話の取次ぎを外部に委託することで社員は電話対応から解放され、業務の効率化にもつながるという。 また、メールやチャットの普及に伴い固定電話を取る機会が減り、電話に出ることに抵抗を感じる「固定電話恐怖症」を訴える社員が増えてきているという。固定電話を設置しない家庭も増加しており、知らない人からの着信に不安を覚えるようである。外線電話の外部委託はそういった社員の救世主にもなるのだろうか。(石神 明広)
5 22
2020
【コロナウイルスが蔓延して境界線について考える】
最近、「境界線」という言葉をよく思うことがあります。世界中に蔓延するコロナウイルスは、野生動物からの感染だとするならば、現在のウイルスは野生と文明の境界線を越えてしまった行為がもたらしたものだと考えらえるからです。 中・韓・日間での人の移動、さらにアジア、さらに欧米への移動への厳しい制限も、それを下しきれなかった判断力のなさ――などがメディアで報じられていますが、それも境界線をどう引くか、どう考えるかということでしょう。 通勤電車に乗ると、 9 割くらいの乗客がマスクをしています。これは自分の菌を他者にうつさないようにするだけのものではなく、他者のものを自分の体内に取り込まないようにするためのもの。これも境界線でしょう。 かつて、電車に乗っていて、隣の席の乗客がゴホゴホ咳をしていたので、逆隣りの友人に「向こうの席に移ろうか?」といったら、友人に「自分たちはひとつの世間という水槽の中で一緒に生きている仲間だ。誰かが風邪をひいて、自分にうつっても仕方ないと思って生きるべきだ」といわれ、「この人の境界線の方が素敵だな」と思ったものでした。しかし、今のコロナウイルスの世界の中でそれがいえるかどうか――は微妙なところでしょう(森健一郎)。 ​ ※画像はイメージです
5 20
2020
【IT×不便益】 不便益という考え方
矢野経済研究所 ICT・金融ユニットでは、研究員がリレー形式でコラムを執筆しています。 今年度のコラムのテーマは「IT×○○」です。「IT×金融」のFinTechをはじめ、多くの「IT×○○」が誕生しています。 研究員が、今まで耳にしたなかで面白かった「IT×○○」や、あったら面白そうな「IT×○○」について綴ります。 1人目の投稿者はユニット長の忌部です。 _______ 「不便益」というものを研究している方が、京都大学にいらっしゃるというのをテレビで見かけた。“富士山の頂上に登るのは大変だろうと,富士山の頂上までエレベーターを作ったら,山登りの意味がない”、というように、不便だからこそ得られる益を「不便益」と定義しているとのことである。この概念をシステムデザインに活かすことで、例えば、日常生活にあえてバリアを作りこみ身体能力を衰えさせない空間づくりなど、新たな価値を生み出すことができる。 ITといえば、ひたすら便益を追求してきた、便益の権化のような存在だと思うが、真逆の発想でシステムデザインができるというのがすごく新鮮であった。 新型コロナ以降、テレワークが普及するようになったが、「オフィスに行く」という不便は、多くの益をもたらしていたようにも感じられる。ちょっとした雑談があり、電車の中吊り広告で時代を感じたりなど。ITが奪ってきた不便益、きっとほかにもあるんでしょうね。(忌部佳史)
5 18
2020
【IT×香り】 無機質なITに香りがあったらどうなるだろうか
矢野経済研究所 ICT・金融ユニットでは、研究員がリレー形式でコラムを執筆しています。 今年度のコラムのテーマは「IT×○○」です。「IT×金融」のFinTechをはじめ、多くの「IT×○○」が誕生しています。 研究員が、今まで耳にしたなかで面白かった「IT×○○」や、あったら面白そうな「IT×○○」について綴ります。 1人目の投稿者はユニット長の忌部です。 ________ 矢野経済研究所はさまざまな分野を調査フィールドにしているが、入社する若手社員に希望を聞くと、悲しいことにITは人気が低い。どうやらその要因は、姿・形が見えにくいことにあるようで、確かに、化粧品や産業機械に比べれば、ERPやクラウドなんてものは、抽象的で掴みどころがなく、論理的で無機質な印象を持たれても不思議ではない。 せめてこの無機質な印象だけでもなんとかならないかと、たまに思うのが、香りである。IT×香りと書いてしまうと、焼き鳥の匂いをITを使って遠隔地で再現するというような話に思われるかもしれないが、そうではない。ITそのものに香りが欲しい、という趣旨である。工場には工場の匂いや香りがあるように、システムから、いかにもそのシステムらしい香りが漂うようなことがあれば、少しは無機質なシステムの印象が和らぐのではないだろうか。スイート製品だと、いろいろな香りが混ざって、気持ち悪くなるかもしれないが…。(忌部佳史)

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