矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

Daily column

2 21
2020
【アナリストオピニオン】世界レベルの活用へ HPの3Dプリンティング③
また、②アライアンスパートナーとの共同提案の推進の例には、デロイトトーマツコンサルティングとの取り組み、「3Dプリンタ適合性診断プログラム」が挙げられる。このプログラムでは、財務効果についても試算できる点に特徴がある。本プログラムは、3Dプリンタで造形するに適した部品等の選定を課題とするユーザに応える取り組みと言える。こうした共同提案は、市場状況の変動とともに、別の取り組みや、新たな企業との提案へと広がっていく可能性もある。 加えて大事なのは、③DfAM(最適設計)の認知拡大である。3Dプリンタの力を特に活かすことができるのは、3Dプリンタでなければ造形できないようなものを造形する時である。しかし、未だ従来部品を従来通りの設計で造形し、思ったような効果を得られなかったとする企業がある。つまり、DfAM(最適設計)に対する認知が不足しているということである。既に同社は、最適設計により、質量流量向上やコスト削減が図れた事例を公開しているが、今後さらに認知拡大に努めていく必要があるだろう。 こうしてみると、同社の2020年度の取り組みは、3Dプリンタ活用の入口に対する取り組みにも見える。それだけ、導入したばかりの企業や、採用手前の企業の前に立ちはだかっている壁は高い。しかし、この壁さえ超えてしまえば、カイゼンに強みを持つ日本のこと。あっという間に世界の3Dプリンタ活用レベルに追いつくのではないだろうか。否、追い越すかもしれない。そうした意味でも、日本HPの2020年度の取り組みに期待したい。(小山博子) ※3:3D プリンティングソリューションを活用した大規模なプラスチック製および金属製パーツの設計、製造、配送を支援するプロダクションパートナーのグローバルコミュニティ。 ※全文は以下よりご覧いただけます https://www.yanoict.com/opinion/show/id/280
2 20
2020
【アナリストオピニオン】世界レベルの活用へ HPの3Dプリンティング②
デジタルマニュファクチャリングの推進を強化 同社は、2019年度にJet Fusionシリーズのラインアップを大幅に拡充した。最初に投入されたHP Jet Fusion4200シリーズが試作・小ロット生産用途としてミドルと位置付けるとするならば、それよりもライトに利用できる、機能性試作の用途に長けたHP Jet Fusion500シリーズと、ミドルよりも大量生産に長けたHP Jet Fusion5200シリーズの上市である。ラインアップの拡充は、アプリケーションの幅をも広げた。これにより、サービスビューロだけでなく、自動車、電機メーカなど製造業での採用が大きく広がり、国内市場でもこれまで以上のスピードで出荷台数を伸ばし始めた。しかし、ラインアップ拡充だけでは、足りない。ユーザの多くが使い方、作り方を課題にしているからである。それが2020年度の取り組みにつながる。 事業説明会で3Dプリンティング事業について説明した日本HP 3Dプリンティング事業部 事業部長 秋山仁氏も、「いきなり3Dプリンタを買う企業は少なく、サービスビューロで利用してから購入するケースが増加している」と述べた。したがって、①サービスビューロ各社との取り組みの強化が重要であることは明白だが、同社の装置は、3D造形サービスビューロの国内大手、DMM.comが2017年に採用を決め、DMM.comは翌年にはサービスを拡充させている。また、2019年10月には、HPの3D プリンティングソリューションを活用したグローバル規模のデジタルマニュファクチャリングコミュニティ「HP Digital Manufacturing Network ※3 」に、国内初の企業としてSOLIZE Productsが加盟した。日本よりも進んだ海外のノウハウを得る機会ができたと言える。(小山博子) --- ※全文は以下よりご覧いただけます https://www.yanoict.com/opinion/show/id/280

Main Contents Topics

YanoICT(矢野経済研究所ICT・金融ユニット)は、お客様のご要望に合わせたオリジナル調査を無料でプランニングいたします。相談をご希望の方、ご興味をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。

YanoICTサイト全般に関するお問い合わせ、ご質問やご不明点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

東京カスタマーセンター

03-5371-6901
03-5371-6970

大阪カスタマーセンター

06-6266-1382
06-6266-1422