矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2018.10.11

【Facebookであっても買収したスタートアップの管理は難しい】

最近、FacebookからInstagramの共同ファウンダーの2人が退社したとの発表があった。「自主性」に関する対立があったようだ。

こうしたことは日本のスタートアップを買収した大企業でも残念ながらよくある。通常、買収した際には、スタートアップの経営者に対して、契約上、3年程度の縛りで大企業の傘下で買収したスタートアップのチームを引き続き運営することが多い。
ただし、残念ながら契約期間を過ぎると辞めていくと聞く。そして従来、強力なリーダーシップの元、アジャイル型で走ってきたスタートアップが、リーダーが大企業の主導権に移った途端、萎むケースも残念ながらよく聞く。
理由は、「自主性」や大手とスタートアップの「文化の違い」によるギャップを埋めることができなかったというのが分かりやすい。買収に際して、せっかく多額の資金を投資しても当初の算定価値を失ってしまうのはもったいない。

徐々にオープンイノベーションの名の元、大手企業においてもギャップを埋める試みを進めている。・・・が、そう簡単に文化や社員の意識を変えることはできないのが実情。だからといってガラリと変えることもできないし、後戻りもできない。結局は試行錯誤をしながら、地道に継続的に進めていくしか道はない。
現在のオープンイノベーション、数年のトレンドで終わるのか、継続的な取組みとなるのか。一つの指標として大企業が買収したスタートアップの経営者の動きに注目してみるのもよいのではないだろうか。(山口 泰弘)

山口 泰裕(ヤマグチ ヤスヒロ) 研究員
ITを通じてあらゆる業界が連携してきています。こうした中、有望な業界は?競合・協業しうる企業は?参入障壁は?・・・など戦略を策定、実行に移す上でさまざまな課題が出てきます。現場を回り実態を掴み、必要な情報のご提供や戦略策定のご支援をさせて頂きたいと思います。お気軽にお声掛け頂ければと思います。

YanoICT(矢野経済研究所ICT・金融ユニット)は、お客様のご要望に合わせたオリジナル調査を無料でプランニングいたします。相談をご希望の方、ご興味をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。

YanoICTサイト全般に関するお問い合わせ、ご質問やご不明点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

東京カスタマーセンター

03-5371-6901
03-5371-6970

大阪カスタマーセンター

06-6266-1382
06-6266-1422