矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2018.11.06

【携帯電話の位置情報の活用 タクシーの乗車需要を予測】

先日のハロウィーンでは大勢の人々が渋谷に集まった。渋谷駅周辺では、ピークの午後6時から午後7時(10/31)の人数は約3万人に達した。この人数の推計には、携帯電話の位置情報が活用されている(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181101/k10011694751000.html)。

位置情報をAIで分析する取組みも行われている。そのソリューションの一つに、NTTドコモが提供している「AIタクシー」がある(https://www.nttdocomo.co.jp/biz/service/aitaxi/)。AIタクシーは、タクシーの需要予測の情報をオンラインで配信するサービスである。タクシー事業者に対して、500m×500mのエリア内において、現在時刻から30分後までに顧客を何組得られるかを地図上で提示する。なお、10分ごとに表示する情報を更新し、リアルタイム性を保っている。

AIは、人口統計データやタクシーの走行データ、気象データなどを用いて、30分後までのタクシー乗車需要を予測する。肝要の人口統計データには、NTTドコモの携帯電話を使用するユーザーの位置情報を活用している。国内で日本人が使用している同社の携帯電話は、約7,600万台に及ぶ(2018年3月時点、本台数より法人名義やMVNOを除く)。それらの膨大な位置情報を匿名化し、個人の特定を防ぎつつ需要予測を行う。

AIタクシー導入後の効果には、利用客の利便性向上、電車遅延やイベントなどの突発的な需要増加への対応、ドライバーごとの実車率のばらつき解消・底上げ、新人ドライバーの不安解消などが挙げられる。

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ハロウィーン当日には仮装を楽しむために外出した人々も多く、乗車需要が高まり、各地でタクシーが活躍したかもしれない。(井上 圭介)

井上 圭介(イノウエ ケイスケ) 研究員
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