矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2020.02.12

【リレーコラム】データの観点からみた平成と令和①

矢野経済研究所ICT・金融ユニットでは、研究員が日々ICT関連分野の調査/研究をしています。2019年度は「平成を振り返って/未来に想いを寄せて」をテーマに、リレーコラム形式でICT・金融ユニットのメンバーが順に綴っていきます。13人目は、InsurTech市場やFinTech市場をみている山口です。

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①平成――高い利便性と引き換えに個人情報を提供

私たちは検索やブログの執筆、SNSでの発信などを通じて、(機微情報を狭義とした場合)広義での個人情報を事業者に対して無償で提供することに違和感を覚えることは(多分)なかった。他方、事業者は個人が発信するデータを収集、積極的に分析・活用し、広告配信をはじめ、さまざまな利便性を私たちに提供することで、win-winの関係を構築してきた。

お題が「平成を振り返る」なので、データ収集に関する技術面やビジネス面に関する変化について簡単に触れてみたい。

まず技術面では、膨大なユーザー情報の収集、分析に伴い、データの持ち方においても従来のDWHではカバーしきれなくなってきた。その結果、Hadoopなどの新たなストレージ技術や、データマネジメントをはじめとした周辺技術が登場、著しい発展を受け、近年では「データレイク」や「データリザヴァー」といった概念が登場している。

次にビジネスの面では、ビッグデータを活用した多彩なマーケティング手法が登場。企業からは適切にユーザーにレコメンドしすぎると、「なぜ自分のことをそんなに知っているのか」と嫌悪感を抱くため、一定の割合で「あえて外した情報」を提供することで、嫌悪感を回避するなどの工夫を図っているとの声も多い。

このようにユーザーは個人情報を提供する代わりに、技術の発展を背景に高い利便性を享受することで、個人と事業者との関係が成り立ってきたのが、データの観点から見た平成といえるだろう。(山口泰裕)

山口 泰裕(ヤマグチ ヤスヒロ) 研究員
ITを通じてあらゆる業界が連携してきています。こうした中、有望な業界は?競合・協業しうる企業は?参入障壁は?・・・など戦略を策定、実行に移す上でさまざまな課題が出てきます。現場を回り実態を掴み、必要な情報のご提供や戦略策定のご支援をさせて頂きたいと思います。お気軽にお声掛け頂ければと思います。

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