矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2020.03.26

【アナリストオピニオン】働き方改革最前線~ITベンダの先進事例4選~(前編)③

日本マイクロソフトとSCSKの実践から見えてくるもの

両社の実践では、「ABW(Activity Based Working)」のワークスタイルであることが共通している。ABWとは、従業員が業務内容に合わせて労働場所を自由に選択する働き方であり、オランダのコンサルティング企業が1990年代から提唱し、日本でも導入が進み始めている。
ABWのメリットの一つに生産性の向上が挙げられる。業務内容に応じて適した空間を選択できるため、従業員は各業務を最も効率の良い状態で進められる。日本マイクロソフトもSCSKも、一人で集中できるスペース、少人数で打ち合わせできるスペース、リラックスできるスペースなど多くの空間を設け、従業員が自律的に選択できる環境が整備されている。

働き方改革の文脈では、法規制等の影響から総労働時間の削減が注目されがちである。しかし、最も重要な視点は、限られた時間の中で最大限の能力を発揮できること、つまり高い生産性である。両社は、オフィス環境の側面からアプローチを実施し、従業員の生産性向上に寄与している。

日本の時間当たり労働生産性(就業1時間当たり付加価値)は、46.8ドルで、OCED加盟国36か国中21位、主要先進7か国では最下位である※2。働き方改革に取り組む企業が増加する中で、総労働時間の削減だけでなく一人ひとりの生産性に着目し、従業員が最大限の能力を発揮できる環境づくりが求められる(星裕樹)。

※2:公益財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較2019」(2019年12月)

全文は以下よりご覧いただけます

https://www.yanoict.com/opinion/show/id/282

星 裕樹(ホシ ユウキ) 研究員
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